JOE HISAISHI CLASSICS 4

藤澤守:5th Dimension/ベートーヴェン:交響曲第5&7番

编号
WRCT-2004
条码
4545822020042
版次
日版首版
发行时间
2011-09-07
发行形式
CD
发行地区
日本
价格
2000 JPY
唱片公司
Wonder Land Records
艺术家
久石让

专辑介绍

曲目列表

Disc 1

Mamoru Fujisawa 5th Dimension
1. 藤澤守 / フィフス ディメンション
Beethoven Symphony No.5 in C minor Op.67
ベートーヴェン / 交響曲第5番 ハ短調 作品67 「運命」

2. 第1楽章 アレグロ・コン・ブリオ
3. 第2楽章 アンダンテ・コン・モート
4. 第3楽章 アレグロ
5. 第4楽章 アレグロ
Beethoven Symphony No.7 in A major Op.92
ベートーヴェン / 交響曲第7番 イ長調 作品92

6. 第1楽章 ポコ・ソステヌート
7. 第2楽章 アレグレット
8. 第3楽章 プレスト-アッサイ・メノ・プレスト
9. 第4楽章 アレグロ・コン・ブリオ

Disc 1

Disc 1

专辑图册

备注

「久石譲 クラシックス・シリーズ」第4弾

生命のリズム、あふれるエネルギー、今ここに「運命」の扉が開かれる!



久石さんが指揮したベートーヴェンと藤澤守作品について

2011年2月11日、ある演奏会で偶然姿をお見かけした久石さんから、のちに《5th Dimension》と名付けられることになる新作の構想を伺った。「久石譲 Classics Vol.3」に《運命》がプログラミングされていることから、おそらく《運命》のリズム構造を土台にした作品になるだろう、というお話に僕はとても興奮し、4月の世界初演を心待ちにしていた。そのちょうど1ヶ月後、東日本大震災が日本を襲った--。

そして4月9日、久石さんは予定通り演奏会を開催し、《5th Dimension》とベートーヴェンの交響曲を指揮した。いつまた起こるやも知れぬ余震の恐怖。計画停電と節電と原発事故を口実に、文字通り灯火管制を敷いたように演奏会をキャンセルし続ける首都圏の音楽界。そうした異様の状況下でも--いや、そういう状況だからこそ--音楽家は音楽家としての責務を果たすべき、というのが久石さんの考えだった。その強い意志は、ベートーヴェンの書いた絶対音楽(Absolute Music)の楽譜の能う限り忠実たらんとした、久石さんの指揮にも色濃く反映している。

絶対音楽とは、久石さんが普段手がけているエンタテインメント音楽と異なり、ある特定のドラマや情景を標題的に表現したものではない。音楽の論理そのものに美を求め、価値を見出す音楽である。その論理とは、本盤に収められたベートーヴェンの交響曲の場合、粘り強く繰り返されていくリズムの集積体だ。《運命》の全曲にちりばめられた「ンタタタ・ター」の運命リズム。あるいは《第7番》第1楽章に聴かれる、「タータタ・タータタ」の付点リズム。それらひとつひとつの”小石”がコツコツと積み上げられた結果、最終的に築き上げられる大伽藍が、すなわちベートーヴェンの絶対音楽なのである。久石さんは、そのリズムの”小石”をどれひとつも疎かにせず、また、積み重ねの過程から注意を逸らすような恣意的なテンポ設定をとることもなく、忍耐強く丁寧に鳴らしていく。当然だろう。久石さんが長年手がけてきたミニマル・ミュージックは、何にも増してリズムの反復を大切に扱い、そこから生まれる”生命”の萌芽をムクワジュ(タマリンド)の大樹にまで育て上げていく音楽である。その成長の過程を、久石さんはベートーヴェンの絶対音楽の論理の中にも見出しているのだ。繰り返すが、絶対音楽は何か特定の事象や感情を具体的に表現したものではない。しかし、久石さんはベートーヴェンの絶対音楽の論理に徹底的にこだわることで、これからの復興における日本人の”精神”の在り方までも示唆し得るということを、逆説的に表現したのである。

その久石さんが本名の藤澤守名義で作曲した絶対音楽《5th Dimension》は、これまで久石さんが書いたミニマル・ミュージックを遥かに凌ぐ凝縮度をもって書かれた作品だった。かつてシェーンベルクがウェーベルンを評した言葉「このような集中力は、むやみに愚痴を口にしないような精神においてのみ、見出し得る」を彷彿とさせる凝縮度。その凝縮度こそが、実はベートーヴェンが「ンタタタ・ター」のリズムに仮託した《運命》の”精神”に他ならないのだ。

前島秀国(サウンド&ヴィジュアル・ライター)

(CDライナーノーツより)



藤澤守/フィフスディメンション

今回の”久石譲 Classics Vol.3”でベートーヴェンを演奏することが決まり、ここで発表する新曲は何にしようかと考えたとき、やはりベートーヴェンをベースにしたミニマル曲にしようと思った。

つい先日、知人からジョン・アダムズという僕と同じミニマルのスタイルで管弦楽曲もたくさん書いているアメリカの作曲家がベートーヴェンをモチーフにした新作を発表すると聞いてすごく驚いた。時代の先端にいる世界を代表する作曲家が偶然にも同じ題材のミニマル作品を作ろうとしていたことがとても嬉しかった反面、とてつもなく大きなプレシャーにもなった。これは相当頑張らないといけないぞ、と。

僕はまず、ベートーヴェンの作品は非常にシステマティックに作られているので、ロマン派の情緒的なものや情景描写といった感性の部分よりもその構築性を題材にすることを最初のアイデアとした。しかし、何かのフレーズを選んでミニマル的に展開していくというにはあまりに個性が強過ぎる。なかなかアイデアと現実を一致させることが出来ずにいたのですが、それでもやはり自分の中で圧倒的にインパクトがあったのは、あまりにも有名過ぎるあの「運命」だったので、これを題材にしようと決心した。

次に、第5番の「5」という数字をキーワードに、全体を5つのパートに分けた5部構成にしようと。そこから試行錯誤を繰り返し、スケッチを書き足していく中で、コラージュの手法を用いながら、この曲の持つリズム、調性、音列の3つの要素を使うことを考えた。ところが、これらがなかなか有機的に結合しない。一体何が出来上がるのか全く予想がつかなかったけど、結果的にそれらを成立させたのは他でもない、あの「運命」のリズムだった。

それから、ベートーヴェンにはものすごく強力な構成美がある反面、非常に強いエモーショナルな部分があるということ。感情だけに流されるでもなく、論理的な理性の構造だけでもない。そこが成り立っているという次元がベートーヴェンの凄まじいところで、人間が破壊されてしまうかもしれないギリギリのところで作っている。自分にとっても、エモーショナルな部分と論理性をどれ程までに高く激しいレベルでぶつけ合えるかがテーマになった。そういったせめぎ合いをしながら作曲している最中に今回の震災があったので、それはやはり大きく影響している。より感情的になっているというか、論理性の部分はもう破たんしてもいいのではないかというまでに。音が持っているエネルギーや運動性といった瞬間的にその曲が要求していく自然な方向へ自分も一緒に行ってしまおうと思ったわけである。

あと、現代の交響楽曲における打楽器、特に僕の場合はミニマル的要素となるハープ、グロッケン、マリンバ、チェレスタといった辺りは欠かせないんだけど、今回はベートーヴェンの編成に準じるということで打楽器・鍵盤楽器類は一切使わず、なんとティンパニだけ。参った! という感じで、この禁じ手は堪えましたね。一番の得意技を使えないってことだから。

名義を本名の藤澤守にした理由は、作品を書く時にどうしても久石譲としてエンタテインメント音楽を作っていることを引きずってしまう、だから今回はそれをはっきりと「違う」と。もちろん同じ一人の人間だから別人格になるわけじゃないけど、聴いてくれる人を大事にし過ぎて言いたいことを言い切れなかった分、藤澤守でやるからにはまず作品をどう作るかということに集中し、そこに音楽がるならその音楽が求めることをきちんと形にしていこうという、自分の中での区切りとして。

結果的には、今まで作ってきた中で一番激しい作品になったのではないかと思う。出来上がったばかりでまだ音を出してみないとわからないけれど、とにかくチャレンジした。エンディングにかけて作り込んでいったところはやはり今の状況ととてもリンクしている気がするのでその辺りを聴いていただきたいし、もしかしたら半分以上の観客が受け入れないかもしれない、という覚悟もある。それでも今この時期だから、自分のフィルターを通して発信された音を作曲家として真摯に受け止め、自分に嘘がないように作ったのは事実、かな。

2011年4月 久石譲 談

(CDライナーノーツより)



(1)は、久石譲が本名の藤澤守名義で作曲した「5th  Dimension」。
ベートーヴェンの第5番『運命』をベースに11分に及ぶミニマル・ミュージックを展開。
エンターテイメント音楽の久石譲とは一線を画し、求められる音楽ではなく、
純粋な作曲家として、絶対音楽・現代音楽を発表するかたちでの本名名義。

その作曲中であった2011年3月11日に東日本大震災が日本を襲い、
それでもなお同年4月9日の演奏会にて世界初演。
震災が大きく作品に影響しているとも本人は語っている。


指揮:久石譲
演奏:東京フィルハーモニー交響楽団
録音:2011年8月9日 東京・サントリーホール

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  • 建立时间:2015-01-18 14:45
  • 最后更新:2015-08-27 14:35
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